Answers:水泳に限らず,運動でウエイト・コントロールをしようとすると,運動によるカロリー消費量が思った以上に少ないので,なかなか減量できません。減量はカロリーの「入りと出」の問題で,年齢とともに基礎代謝量が少なくなって行くのに,若いときと同じ量を食べていると当然太ります。若い時と同じ量を食べていて,カロリー消費量が少ない運動だけでしていても,差引き残った分は身体に蓄積されます。
当然のことながら,摂取カロリーと消費カロリーが同じなら,体重は変わりません。減量するなら摂取カロリーを減らし,消費カロリーを増やすことを,同時に行わなければなりません。減量はからだの筋肉は減らさずに,脂肪量(体脂肪率)を減らすことがポイントで,減量中は体重の増減に一喜一憂しがちですが,体重よりも除脂肪体重(筋肉量)が減っていないかどうかをチェックすることが大切です。
一日に必要なエネルギー量の目安は?
身長(m)×身長(m)×22×25~30kcal
この計算式によると,身長155cmなら,1.55×1.55×22×25=1,321kcalです。
食事で注意することは?
- 食事回数は減らさない。
- 夕食に偏らず,食事量を均等にする。
- 脂質を減らし,ビタミンやミネラルを摂る。
- 甘いお菓子やドリンクを避ける。
- アルコールを控える。
- よく噛んで食べる。
起床した後に体重を測定し,記録して残しておくと,モチベーションの維持や後々の健康管理に役立ちます。水泳で減量ができなくても,血液が身体の隅々まで行き渡り,爽快感が増すところが運動のいいところだと割り切って考えた方が良いでしょう。