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富山・5歳男児 プールで溺れ死亡…なぜ誰も気づかなかった? 専門家“2つ理由”指摘

プール事故を防ぐには、「事前の準備・適切な監視・ルールの徹底・応急対応の備え」がとても重要です。以下に、事故を起こさないための具体的な対策をまとめました。


🏊‍♀️ プール事故を起こさないための対策

✅ 1. 【事前の準備】事故を起こさないための基本姿勢

  • 泳力・体調の自己チェック
    → 体調不良(発熱・疲労・脱水など)の場合は入水を控える。

  • 準備運動をしっかり
    → 筋肉を伸ばすだけでなく、心拍数を上げて急激な負荷を防ぐ。

  • 着衣や持ち物の確認
    → 飛び込みや泳ぎに支障をきたすものは外す(時計・アクセサリーなど)。


✅ 2. 【監視・見守り】誰かが見ている仕組みをつくる

  • 必ず「目の届く範囲」で泳ぐ(特に子どもは絶対)
    → 小さな子どもは保護者が常に 手が届く範囲 に。

  • 監視員の配置(公共施設)
    → 死角をつくらず、ローテーションで集中力を保つ。


✅ 3. 【ルールの徹底】守らせる・見逃さない

  • 飛び込み禁止エリアを明確にする
    → 水深が浅い場所での飛び込みは重大事故に直結します。

  • ふざけ・押し合い・競争を禁止
    → 無理な潜水や水中でのいたずらが、溺水事故の大きな原因。

  • 利用者へのアナウンス・掲示
    → 子どもでもわかりやすい言葉やイラストでルールを周知。


✅ 4. 【応急対応の準備】万が一への備え

  • AEDと応急処置セットの設置
    → 心肺停止の際、5分以内の救命対応が生死を分けます

  • 職員・スタッフは定期的に救急救命講習を受講
    → プールサイドの全員が「すぐに対応できる体制」に。


✅ 5. 【保護者・指導者向け】特に注意すべきこと

シーン 注意点
幼児プール 水深20cmでも溺れる!目を離さないこと。
着衣泳・授業指導中 衣服の重み・体力消耗に注意。こまめな声かけを。
夏場・屋外プール 熱中症・日射病への対策(帽子・水分・休憩)も忘れずに。

🚫 よくある事故例と防ぎ方

事故例 対策
子どもがひとりで水に入って溺れる 必ず保護者が「手の届く範囲」で監視
潜水ごっこ・息止め競争からの意識消失 無理な潜水・競争は禁止と徹底
水に入った直後の心臓発作 事前の準備運動と体調確認が重要
頭部を打って意識を失う 飛び込み禁止、水深表示の明確化
滑って転倒 プールサイドの走行禁止、滑り止め整備

📣 最後に:合言葉は「安全第一・無理をしない・見守りを絶やさない」

プール事故は「ちょっとした油断」から発生することがほとんどです。
事故ゼロを目指すには、ルール+習慣+共通理解の3つがカギです。


 

事故は、4人のコーチが見守る「水泳教室」で起きました。

 亡くなったのは、笠谷拓杜くん(5)。プールの外からは、保護者も様子を見ていましたが、誰も気付いていませんでした。

 プールの深さは1.2メートルあります。当時は赤い台を沈めて、60センチにしていました。

 さらに、拓杜くんは、背中に浮き具を着けて教室に参加していました。しかし、浮き具が外れ、溺れて沈んだとみられています。

 オーパス・形田博之社長:「こちらの落ち度だということしかありません」

■“早さ”“静かさ”専門家が指摘

 それにしても、なぜ誰も気付くことができなかったのでしょうか。

 専門家は、2つの理由を指摘します。一つは、“溺れる早さ”です。

 水難学会・斎藤秀俊会長:「溺れるのは一瞬なんですね。30秒とか1分とか暴れたり、声を出したりは全くない」

 もう一つは、“静かに溺れる”ことです。

 別のプールで撮影された映像。画面中央で1人の子どもが溺れているように見えますが、周りが気にする様子はありません。

 この直後、気付いた職員がプールに飛び込んで助けました。

 水の事故に詳しい 坂本昌彦医師:「実際には溺れる時は手を上げる、手を振る余裕もない。呼吸で精一杯なので、助けを呼ぶ、助けてということもなく、静かに沈んでいくことが多い」

 専門家は、子どもが水に入る時には、片時も目を離してはいけないと呼び掛けています。

(「グッド!モーニング」2023年4月24日放送分より)

[更新日]2025/04/08