腎臓・肝臓病
自覚症状はどんなに軽度であっても,以下の発熱をともなう場合は,泳いでも水に入って運動してもいけません。
腎臓病 (じんぞうびょう)
腎臓に明らかな機能障害があると指摘されたような場合は,すべて運動をしてはいけないと考えるのが常識的です。
腎臓病とはいっても,実際に悪い部分とその原因や程度によっては,むしろ運動が不足することが問題だという考え方もありますが,どちらかといえば,その機能の生理的状態を維持しようとすれば,負荷を軽減して保護することが大切な臓器だといえます。泳ぎは原則的に禁止と考えた方がよいでしょう。
肝臓病 (かんぞうびょう)
肝臓も運動ストレスには,あまり強くない臓器です。この病気は自覚症状がないことが珍しくないところに,取扱いのむずかしさがあるようです。もちろん,肝硬変や慢性肝炎と診断されている場合は,たとえ自覚症状が落ちついたと思える時でも厳重な注意が必要です。
解かりやすくいうと,階段の昇り降りを数分行ったりしただけでも,出血性疾患を誘発したりすることがあります。要するに肝臓の場合も腎臓と同様,鍛えるというよりは,できるだけ負担を少くすることを考えるのが原則です。