海水浴やサーフィンなどで海辺にいると、沖に流されて陸地に戻れないという事態に陥ることがあるが、この沖に流される海水の流れを離岸流という。
沖からの波が海岸に到達すると、岸辺に溜まった海水が一定の場所からまとまって沖に戻る流れるものと考えられています。離岸流が発生する場所は、長い砂浜の途中で発生するものと、防波堤など沿って発生するものとがあります。
離岸流の流される速さは、1秒間に1.5mから2.0mにもなります。100mを秒速2.0mで泳ぐと50秒となり、オリンピック選手の泳力がないと流れに逆らっては泳げません。
速い流れの離岸流に入ってしまって、海岸が次第に遠くなって流されたら、慌てて岸に戻ろうとしても容易ではありません。
離岸流の幅は10mから30mで、流される長さも岸から200m程度といわれております。流されたらとにかく慌てずに、海岸と平行に30m程度泳いで、離岸流から抜け出したら海岸へ泳げば楽に戻れます。