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シンクロに関連する用語

シンクロナイズドスイミング [Synchronized swimming] アーティスティックスイミング

競泳のような、ある距離を泳ぐタイムを競うのではなく、新体操のようにプール内で音楽に合わせて肉体を動かし、技の完成度、同調性、構成、芸術的な表現力などの得点を競う。

シンクロナイズド・スイミングがアーティスティック・スイミングに変更されました。 「Synchronize=同調する、同期する」というのに間違いではありませんが、そこよりももっと「Artistic=芸術性」を見て欲しかったんでしょう。男女ペアとなれば、やっぱりシンクロナイズよりアーティスティックの方が重要のような気がしますので、時代の流れに合わせた良い改称だと思います。

シンクロナイズドスイミングには、フィギュアとルーティーンと呼ばれる2つの競技があります。フィギュア競技は技の完成度を競うもので音楽は使用しません。ルーティーン競技は音楽に合わせて1人から8人までの人数で演技をします。一般的にシンクロと呼ばれる場合はルーティーン競技をいいます。

ルーティーン競技は演技する人数でソロ(1人)、デュエット(2人)、チーム(8人)の3つの種目に分けられ、どの種目も競技は1回目テクニカル・ルーティーン (TR) が行われ、2回目はフリー・ルーティーン (FR) が行われる。それぞれの得点を半分ずつ合計した総合得点で順位が決まります。

テクニカルルーティン(TR)、フリールーティン(FR)ともに10名の審判員によって、0.1併用の10点満点で採点されます。

テクニカルルーティンでは、はじめにストロークや規定要素などの総合的な演技の完遂度がどのくらい正確にできているか(完遂度=エクスキューションEX)、つぎにそれ以外の同調性や難易度などの演技全体を評価する演技構成(総合印象度=オーバーオールインプレッションOI)が5名づつの審判員により採点されます。

フリールーティンは完遂度、難易度、同調性などの技術点(テクニカルメリットTM)と構成や音楽の使い方、プレゼンテーションなどの芸術点(アーティスティックインプレッションAI)の2回採点が行われ順位が決まります。

2006年からの日本選手権では今までの種目ソロ、デュエット、チームに加えフリーコンビネーションが追加されました。

競泳800M金メダリストの柴田亜依さんは「私は現役時代に何度かASの選手たちと同じプールで練習したことがありますが、驚いたのはその練習量の多さでした。私たちが朝練を終えた8時頃からAS(アーティスティックスイミング)の選手たちの練習はスタート。夕方の練習のために午後4時頃に戻ってきても、まだ続いていました。水中だけでなく陸上のトレーニングもある。自分が選手だったら、その練習量にはついていけないと感じたことを覚えています」と語っていますが、練習量もさることながらも食事量も半端ではない。1日6,000キロカロリー取るそうですから、並みの胃袋じゃ持ちません。

[更新日]2021/08/06