アクアエクササイズとスイミング 水泳用語辞典 スイミングテクニック スポーツクラブと室内プール

泳ぎの基本練習法と泳力のつけ方

立ち飛び込み

立った状態からの飛び込み

最初は水中から立飛び込みの練習をします。水に入って水中の台などに足をかけ,両腕を頭上に伸ばして肩で耳をはさみます。この時両手は親指をはさむようにします。極端にあごは引かずに,気をつけのリラックスした状態から両腕を上げるようにします。

つぎに膝を軽く曲げ,腕を伸ばしたまま上体を前屈させ,指先が水面に着いたら足をけって水中に入って行きます。指先が水面についた一点に,頭→ 腰 →足先が順番に入って行く感じが理想ですが,体が伸びきる瞬間に,入水した掌をやや上向きにしながら,からだの進行方向を上向きに調節することが大切になります。

この掌の調節をしっかりおぼえないと,水上からの飛び込みで重大事故を起す可能性があります。うまくできない場合は,水上からの「屈み飛び込み」などで,入水後の角度を調整する能力を身につけられるように,何度も練習しておきましょう。

余談ですが,世界のトップスイマーになっても,スタートが「下手」だと言われる人がいます。これはスタートが出遅れるので「下手」なのではなくて,入水後の抵抗の処理感覚を,このスイマーが泳ぎをおぼえる段階で身に付けられなかったことにあります。つまりこのスイマーが初心者のときに受けたプログラムに「水中からの立飛び込み」がなかったのではないかと思われます。それほどプログラム(メニュー)があるか否かということは重要なのです。

この水中立飛び込みができるようになったら,飛び込んだ後に,次ぎの[「面かぶりキック」をやります。飛び込んだ勢いを,泳ぎに結び付けて行く練習ですが,その前にプランジングの練習を何度かやっておくといいでしょう。プランジングとは,入水したら手足を動かさずに,そのまま水中を滑っていく方法ですが,肩をすぼめ,腰やつま先を十分伸ばすなど,体位の基本が身につきます。

ののかちゃん2歳9か月の立ち飛びですが、この年代では飛び込んだら飛び込んだ方向にUターンさせることも忘れずにね!

[更新日]2021/12/24