レーンを使う時のルールを決めて泳ぐ
4泳法をマスターしたら,水中でのルールを守って自由に水泳を楽し見ましょう。平泳ぎやバタフライがマスターできない人は,クロールと背泳ぎだけでも泳ぎを楽しめますが,50歳を過ぎておぼえられそうな人は挑戦してください。
個人メドレーが泳げるようになると,インナーマッスル(深層筋)も含めて,ほとんどの筋肉を動かすことができますから,短時間で最大の運動効果を上げることも可能です。例えば,200mの個人メドレーを2本泳げば,20分でゴルフを半日やったほどの運動効果があります。
レーンの使い方のルールを守りましょう
プールによっては,レーン内で「追い抜き禁止」にしているところがあります。「追い抜き禁止」なら泳力別にレーンを分けて管理しているのかと思えば「よく泳げない」「25m完泳」程度の分け方しかしてないのが現状です。公営プールは特にその傾向が強いのは,使いやすさより管理者に責任が及ばない確率が低いほうを,施設責任者が好むからです。
また,民間のプールでもあまり徹底していないのは,泳力を見極める力のないプール監視員しか雇えないからです。利用しているプールにルールの定めがなかったら,プールに提案するか,仲間同士で決めてから泳ぎましょう。
① 必ず各レーンの右側を泳ぐ。
レーンの右側を泳ぐのは,国際的なルールでもありますから,真ん中や逆には泳がないようにしましょう。平泳ぎやバタフライを泳ぐ場合は,すれ違うときにキックの幅を狭くしたり,腕を向き上げるタイミングをずらしましょう。
② 前の人を追い抜くときは,内側(左側)から追抜き,追い抜かれる人はややスピードを落として抜かせてあげる。
追い抜く人は少しスピードを上げます。追い抜いたら右に寄って追い抜かれた人の前に出ます。追い抜かれる人は追い抜かれまいとしてスピードを上げてはいけません。交通ルールと同じで,遅い人が追い越し車線を走り続けてはいけません。スムーズに流れるのが基本です。25mを泳ぐ間に何回も抜かれる場合は,自ら判断して少し遅いレーンに移りましょう。
③ 途中で休憩やサークルから抜けるときは,壁に着いたら向って左側に移動して休む。
壁にタッチして泳ぎ終わったあと,そのまま右側に留まっていると,後を泳いで来た人が壁にタッチしたりターンができなくなります。壁にむかって左側にコースロープに沿って休みましょう。
※ スタートするときはまわりに注意を払って,5mラインより手前でターン寸前の人がいたら,スタートを遅らせて後から出るようにしましょう。
※ 負けまいとして泳いでくる人の前を泳ごうとしてはいけません。あなたの泳ぎは,あなたが思っているほど速くはないのです。