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泳ぎの基本練習法と泳力のつけ方

クロールの練習

クロールを泳ぐ

泳法のルール上は自由形(Free Style)ですから,4泳法の中で最も速いクロールで泳ぎます。両手を交互にかき,脚上下に交互に蹴って進みます。呼吸はふつう顔を横に向けて行い,ターンはからだのどの部分が着いて回っても構いません。

ノーブレ・クロールに呼吸動作がはいると,クロールになります。上達して一連の練習(ワーク・アウト)を「キック(脚の練習)」「プル(腕の練習)」をした後に,腕と脚と呼吸の動作を組み合わせるという意味で,コンビネーションの略「コンビ」という場合もあります。

脚と腕の動きは,陸上の歩行と同じで,片脚が前に出ると反対側の腕が前に出ます。しかし実際に泳ぐときに,腕を脚の動きに合わせるのは困難です。そこで腕が前に出たときに,反対側の脚を蹴り下ろすタイミングと言ったほうがいいでしょう。

この感覚は,泳ぎをおぼえる段階でも大変重要です。陸上では緊張でもしていない限り,脚の運びさえ意識すれば,反対側の腕が自然に前に出ます。ところが水の中は,腕の掻きを意識しないと,脚の蹴り下ろしがスムーズにできないのです。このことは陸上での重心移動と水中のそれとは,重心の位置そのものが違うことにあります。

つぎに呼吸のタイミングですが,頭を最も回しやすい状態のときに,口から息を吸うことになります。理論的には手を掻き終わった直後が,リカバリーのために肩も上がり,胸郭も開いているので,呼吸の条件は整っています。さらに掻き終わった直後は,スピードも乗っていて,口の周りの水面が下がり,呼吸がしやすくなるのです。

[更新日]2017/05/26