1971年インディアナ大学ノジェームズ・E・カウンシルマン博士によって発表された推進力の研究は、流体理化学の原理を水泳に応用することから始まりました。この揚力を推進力として使えれば、泳ぎの動作のエネルギー効率がよくなるというものです。
飛行機の主翼には上向きの揚力が働き、抗力は飛行を減速させる方向に働きます。翼をプルのときの手のひらにたとえると、スイマーが水をまっすぐ後方に押したときに、前方には揚力が働き、90度外側に抗カが働きます。
スイマーが効率的な推進力を得るためには、抗力はストロークの間中最小限にすべきです。なぜなら、抗力は揚力と比較して、エネルギー消費の割には小さな推進力しか生み出さないからです。