一般的に、障害者や事故・疾病などで後遺症が残った人を対象に、身体的・心理的・職業的・社会的に最大限にその能力を回復させるために行う訓練・療法や援助をいう。英語単独としては使わない。
辞書によると、障害者や事故・疾病で後遺症が残った者などを対象とし、身体的・心理的・職業的・社会的に最大限にその能力を回復させるために行う訓練・療法や援助。社会復帰。リハビリ。とあるが、この単語だけでは、日本語の「リハビリ」の意味はない。
リハビリテーションには、心身の機能を回復させる医学的リハビリ、職場復帰のための職業的リハビリ、障害者のための社会的リハビリ、スポーツ障害によるリハビリに分けられます。
障害を受けたあとの安静期間が長いほど、筋力の低下は著しくなりますが、適切な機能回復のためのトレーニングをしないと、再発する可能性も残されています。自力で受傷箇所が動かせるようになったら、関節の可動域と拮抗する筋群などの筋力のバランスを取ることで、再発の予防が可能となります。
また、持久力の回復のためには、体重による衝撃が大きいランニングより、等速度性運動の自転車、水泳、水中運動などから始めて、次第に負荷を上げていく慎重さが大切です。
リハビリテーションは、個人差はあっても物理療法、運動療法等をすることによって能力の回復プロセスが早まったりすることは人体生理学上あり得ません。
しかし、適切な処置やリハビリをしなかった場合、回復のプロセスが遅くなったり、その後の選手生命に響くような、慢性的な傷害となり得ますので、リハビリが障害の回復にとっていかに大切なものであるかということを認識しておかなければなりません。
リハビリテーションは常に回復度を基準にした段階的なものでなくてはなりません。次の5項目をリハビリの基本の柱として回復度を測りながら常にケガをしていないほうと比較しながら計画を立てます。
- 痛みの度合い(Pain)
- 可動域(Range of Motion)
- 筋力(Strength)
- 柔軟性(Flexibility)
- 脳信号の受容性と機敏さ(Proprioception and agility)
リハビリをする上で大切なことは、痛みがなくできることが前提ですが、選手の場合などは、怪我をしていない心肺機能などは、なるべく能力を下げずに維持していくことが必要です。