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水泳に関係する人名

古橋広之進(ふるはしひろのしん)

1928年9月16日静岡県浜名浜松市生まれ(80歳没)
1985年から日本水泳連盟会長
1990年から9年間日本オリンピック委員会(JOC)会長

フジヤマのトビウオと呼ばれ世界新記録を33回樹立した男

1947年に未公認ながら400m自由形で世界新記録を樹立。1948年には400m、1500m自由形で世界新記録を打ち立てました。同年行われていたロンドン五輪は、太平洋戦争の敗戦国として日本の参加が認められなかったため出場できませんでしたが、五輪の優勝記録をはるかにしのぐ記録でした。

国際水泳連盟への復帰が認められた1949年、日本人から6選手が全米水泳選手権に招待されましたが、その中の一人の古橋選手は、400m自由形で4分33秒3、800m自由形で9分33秒5、1500m自由形で18分19秒0、と3種目に世界新記録を樹立して、アメリカの新聞は「フジヤマのトビウオ(The Flying Fish of Fujiyama)」と呼んでその栄誉を讃えました。

日本では「敗戦でうちひしがれた国民に自信と希望を与えた」といわれ、スポーツ選手では初めての文化勲章も受けています。

2009年世界水泳選手権の視察中、8月2日ローマのホテルで亡くなっているのを発見されました。

現役時代は世界記録を33度更新し、現役引退後は、日本水泳連盟会長を18年、1998年長野冬季五輪時の日本オリンピック委員会(JOC)会長など要職を歴任し、日本競泳界だけでなく日本スポーツ界に貢献されました。

[更新日]2016/03/07