ドルフィンキックが他の3種目のキック動作と違うのは、ヒップからうねりが始まって両脚同時に足のつま先の鋭い下向きの蹴りで終わるという点にあります。
この動一連の動きは、キックアップとキックダウンの2つの部分に分けることができます。キックダウンを始めるときヒザは曲がった状態にありますが、足か下向きに蹴られるにつれてヒザが伸び、最も下に伸びたときヒップは最も水面に近づき出るくらいまでアップします。
キックアップは、ヒザが伸びた状態から足が水面に持ち上げられるところから始まり、かかとが水面を割って出るくらいのところまで続きま、このときヒップは少し水中に沈みはじめます。
ドルフィンキックは、これら脚やヒップのうねりの動作が連続してスムースに行われることによって、強力な推進力を生み出します。このヒップの動作に対して、肩は比較的水面に固定され、呼吸動作のときにだけわずかに水面上に上げられます。