<バタフライのキックは,ドルフィンキックと言います。ドルフィンとはイルカのことで,このキックはイルカの尾ひれの動きと同じ動きをします。人間の場合は腰から下の関節が逆に動くということでこの動きが可能になります。
バタフライの壁キック
バタフライの壁キックは,片手をオーバーフローに反対の手を壁につけてからだを支えます。お尻を突き出しつま先を蹴りおろし,お尻を元に戻してつま先を蹴り上げ,両足を同時に上下に動かします。突き出したお尻がうまく戻らないときには,補助者に膝をしたから手で支えてもらうと戻しやすくなります。
最初,蹴りおろしはヒップアップを意識して,蹴り上げの時は膝が伸びきることに集中します。慣れてきて足の甲に水を蹴ると,蹴り下ろしの時に膝が曲がるようになります。
バタフライの板キック
壁キックの動きをビート板を持ちながら抵抗の少ない形で,水の中を移動できるように練習します。頭が動かないで,全身でうねるような感じをつかむには,肩を水中に沈め,ヒップアップすると同時にビート板がまっすぐ前に出るようにします。慣れてきたらヒップアップと同時に,頭を水中に入れるように前に倒すとヒップアップの感じがつかめます。
呼吸も4回に1回の割りでするようにします。
バタフライのキック
板キックで感じをつかんだら,ビート板を持たないでやってみます。両腕を前に伸ばしたグライドキック,横向きのサイドキック,気をつけ,仰向け,水中,などいろんなやり方を工夫するといいでしょう。
バタフライのキックは,腕が入水したときの「浅く鋭い第1キック」と,腕が書き終わる時の「軽くて深い第2キック」に分かれます。ほとんどのキック練習では,意識的にこの第1キックがマスターできるように練習しましょう。