息継ぎのコツは「パーハッ」で呼吸をします
顔を水につけている時は息を止め,顔を水面に上げた時に「パー」と勢いよく吐いて,次の「ハッ」で息を吸うのがコツです。
最初からうまい息継ぎができなくても,息を吐くときの「パー」を意識して,息を吸うときの「ハッ」は静かにゆっくりやってみましょう。
よく「水中では鼻から息を吐く・・・」と言う解説を目にしますが,リラックスの意味で息を吐くと言うのは間違いではありませんが,水中で息を吐ける人は泳ぎが上手な人ができる息継ぎで,それを初心者が真似をしてもうまくいきません。
水中で息を吐いたあと水面に顔を出して息を吸うと,吸うことを意識しすぎて水を吸い込んでしまいます。息継ぎの時水飲むというのはこの状態のことだと思われます。
また子供は肺に入る空気の量も少なく,少し吐いたらすぐ苦しくなってしまいます。ですから「水を飲んじゃう」としたら,泳ぎのタイミングとは別の問題です。
+ アップップをしてみてください。その要領で息を止めると鼻腔が閉ざされて水は鼻に入りません。赤ちゃんには息継ぎは教えないか「アップップ」で息を止めて潜らせるんですよ!写真の赤ちゃんの口元が緩んでいるのは興味津々だからです。
+ 畳の上の水練と同じで,役に立ちません。水中と陸上では,重力の作用で呼吸筋の使い方がまるで違います。その違いは座禅をやるとよくわかります。(競泳の名伯楽と言われる方でも,洗面器を使うとよい!などと書いて出版されていますが,名伯楽ご自身が書いているとは思えません。)
+ 顔を上げて呼吸をしようとすると、頭が水面から出過ぎて上体が立ってしまいます。息継ぎで頭が水上に出るということは、その重さの分だけ足が沈むということになります。コツは頭を前に倒すようにして頭を回すと肩も上がって、水面で楽に呼吸ができます。
+ 「パーハッ」ができていて,「ハッ」で息を吸えてないのでは?「パー」ができていたら「ハッ」は時間をかけてゆっくり吸ってもいいんです。口は真上で開ければ楽に呼吸はできます。90度以上ひっくり返って仰向けにならなければ、立派なクロールと言えます。
+ 息を吐き切る寸前に顔を上げると,息を吸ったときに水を飲みやすくなります。それは,水の中は無重力で胸郭が広がりやすくなっているからです。肺の中でのガス交換の効率も考えて,息を吐くのは吸う寸前に行うべきです。