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水泳の基礎知識と泳ぎの理論

水泳のターン

ターンは区画されたプールで競技を行うために必要でした。しかし現代のように,泳ぎを健康のため利用するようになって,泳ぎを継続するためのターンが必須になったのです。クロールのクイックターンが開発される以前は,水面を横方向に回転する「水平ターン」と呼ばれる方法でした。それが1920年代頃からさまざまな方法が考案され,60年代に入るとクロールのターンが,壁に手をつく必要がなくなってからは,壁の手前で前方に回りながら体をひねる,タンブルターンと呼ばれる方法が主体となりました。

背泳ぎでも壁に手を着いてから垂直方向に回る,フィリップ・ターンが主流になり,1970年代になると,垂直方向かた斜めに回る方向が開発されましたが,手が壁に着かなければならないというルールに阻まれ定着しませんでした。90年も後半に,クロールと同じようにルールが改正されてから「斜め前向きに回転する」という最も自然で無理のないターンの方法に到達しました。そしてその結果として個人メドレーでもクイックターンの開発が進みました。

ターンというのは,クロールと背泳ぎ以外は,手がついてから足が壁を離れるまでをいい,この間はその泳法のルールから除外されます。つまりクロールと背泳ぎのターンは,体の一部が壁に着けばよく,その他の制限はないと考えてもいいでしょう。平泳ぎでは①一掻き一蹴りのあと腕がリカバリーに入るまでに頭を1回水上に出す。②手は足のところまで掻いてもよい。という項目が除外されます。また,クロール,背泳ぎ,バタフライでは,ターン後15m以内に頭を水面上に出さなければなりません。

[更新日]2017/05/04