アクアエクササイズとスイミング 水泳用語辞典 スイミングテクニック スポーツクラブと室内プール

スイミング

呼吸なしのクロール

面かぶりキック

水中に顔をつけてキックの練習をします。スタートが水中からの場合は壁を蹴り,膝くらいの水深からスタートする場合は,台を蹴ってスタートします。両腕は耳を挟むように頭上に伸ばし,上体を前屈させ指先ができるだけ水面近くにきたら両足で蹴って水中にはいります。

水に入ったらあごを楽にしてながら両腕を前に伸し,視線を5mくらい先の水底に合わせ,脚を交互に上下動させて前進します。息が苦しくなったら,両手を左右に開いてあごを出し,口を水面上に出して呼吸し,再び顔を水に付けて続けます。呼吸は,この面かぶりキックと次のノーブレクロールでは,顔を上げる直前に水中で息を吐いてリラックスさせるといいでしょう。

ノーブレ・クロール

呼吸(ブリージング)しないでクロールを泳ぐことをノーブレクロールといいます。この練習のねらいは,呼吸動作によって左右対称がくずれるのを避け,早い段階でタイミングいいクロールをおぼえることにあります。このタイミングをおぼえてから,次に呼吸の動作を加えた方が無理なくできるようになります。スタートしたら,なるベく抵抗の少ない流線型の体位つくり,面かぶりキックを1~2m続け,身体が進むスピードに乗せるように腕をかきはじめます。

どちらの手からかき始めてもかまいませんが,一般的には利き腕側からかき始めます。なぜなら,クロールの完成時には,一掻き目は呼吸をしない方がいいからです。そして呼吸は一般的に利き腕と反対側の手の掻き終りにします。ノーブレクロールで息が苦しくなったら,一旦手の掻きを止めて,両手を前に合わせた所で両手を横に開き,顔を上げて呼吸し,再び顔をつけてノーブレクロールを続けます。

大人の場合は,12~3mなら楽にできます。泳ぎの途中で呼吸を入れて25mで練習するより,楽にできる距離で上手な泳ぎを繰り返し練習したほうが,後々きれいな泳ぎをおぼえられます。

[更新日]2017/04/28