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泳ぎの基本練習法と泳力のつけ方

背泳ぎの練習

背泳ぎを泳ぐ

四泳法の中で唯一,仰向けで泳ぎます。ルール上仰向けとは,リカバリーの時に,一方の肩が他方の肩をオーバーしない範囲を言います。一般に両腕で交互に掻き,脚は交互に上下に蹴って泳ぎます。

背泳ぎはクロールを裏返しにした泳ぎとして生まれました。最初の頃は仰向けに浮いた状態で,水面と平行に体を保ち,水中の腕は肘を伸ばした掻いていました。横揺れを防ぐために,リカバリーの腕は肩の真上かそれより外側を運んでいました。しかし体をローリングして,肘を曲げ伸ばしするストロークになってくると,リカバリーは体の真上を運ぶ,現在の泳ぎになったのです。

背泳ぎは他の泳法と比べて,泳ぎ方の変化が少ない種目です。一時期には効率の悪い腕のプルを排除して,キックだけで泳ごうとする,バサロキックが流行しましたが,危険な上に不自然だという理由で禁止になりました。しかしバサロキックほど劇的ではないにしても,ストロークの軌跡や体のローリングのし方も部分的には発達してきました。

クロールに限らず背泳ぎも,推進力の大部分は腕で出します。クロールに比べて背泳ぎは,比較的キックでリズムを取り,腕よりキック力が重要であるといわれてきました。しかしどんな泳ぎでも,基本的なキックの訓練は重要ですが,将来の泳ぎはクロールなどと同じように,腕のリズムが重要になってくるものと思われます。

[更新日]2017/05/27