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水泳の基礎知識と泳ぎの理論

バタ足(キック)は泳ぎの基本

泳ぐ練習をする時には,クロールのキックが進めるようになることはきわめて重要です。プルサイドに腰をおろして,足を交互に上下させるバタ足から練習しましょう。

最初は太ももから動かすようにしますが,基本は腰がローリングしてキック動作が始まります。脚全体の力を抜いて,膝も少し曲げるくらいにしてみましょう。足首は「水を後方に押し出すように」という表現もできますが,イルカの尾ひれをイメージするといいかも知れません。

腰かけキックでは,蹴り下ろしを意識して,反動で反対の足があがる感覚をつかみましょう。次に水が足の甲に乗って,前に出てくることを意識してください。少し慣れたら,肘掛キックと壁キックで十分練習を積んでください。壁キックで前に伸ばした両手を,垂直の壁に押し付けたままキックができるようになれば完成です。

キックが進みそうな気がしたら,今度はビート板をもって練習しましょう。ビート板は肘を伸ばして,両手で前を軽く持ちます。壁キックまでうまくできないと,いきなりビート板をもって練習しても,身体が安定しません。無重力では,力を「入れる」とか「抜く」とかの感じがつかみにくいものです。一般のプールで,壁キックをやっているところをあまり見かけませんが,基本は壁キックまでにあります。

基本的に足首が硬いと,うまく水を蹴ることができません。足首のストレッチなどで柔らかくしておくと,繰り返すうちに滑らかな動きができるようになると思います。

[更新日]2017/05/07