アクアエクササイズとスイミング 水泳用語辞典 スイミングテクニック スポーツクラブと室内プール

プール施設の用品用具と安全

水の特性を利用する

水中運動は、水の特性をうまく利用することによって、陸上運動では得られない効果を期待することもできます。例えば、運動療法と併用したダイエットなどでは、運動長方の成功率は高くなります。

肥満の方が急激な陸上運動をすることによって、腰痛や関節炎、筋肉痛などを起こすと、障害によって運動が中断し、減量は失敗に終わったり、リバウンドが強く起こったりしかねません。

その点水中運動は、運動障害を最小限に抑えるのに役立ちます。しかし、陸上と水中の運動との差はあっても、水中運動への過大な期待は持たないほうが良いでしょう。

水圧

水の中に入ると引力の働きによって、身体は沈もうとするので、あらゆる方向から水圧がかかります。
圧力で血液が心臓に戻りやすくなる? → たしかに水に入ると水圧で心臓への血流は多くなるはずですし、運動すれば陸上よりは骨格筋のポンプ作用が期待できます。

しかしそれはあくまでも一時的で、水に入っているだけでは、血流に対する水圧の影響は少ないと思われます。

体液・血液の循環がよくなる? → 期待するほど顕著に現れることはありません。

心肺機能が高まる? → 機能が高まるほど激しい水圧はありません。

水の抵抗

水の密度は空気の約 800倍にもなります。抵抗は速度の二乗に比例して大きくなりますので、速度を変化させての抵抗運動が可能です。
筋肉を鍛える効果が高まる? → 水中の運動では筋肉を鍛えることはできません。

効率のいいトレーニングが可能? → 自分のペースで運動の強弱を加減できます。

浮力

身体の比重は0.98前後で、水の1.0に比べて軽いために水中で浮くことができます。

体重が重くて運動できない人でも、膝や足首にかかる負担が減り運動が可能になります。

水温

体温より低い温度の水の中に入ると、新陳代謝が旺盛になります。

体温低下を防ぐために熱を作り出す? → じっと入っていれば、発熱による代謝の促進に効果的かも知れません。しかし、水に入るためにプールに入るわけではないので意味がないでしょう。

体温を水が冷やしてくれる? → 運動によって上昇した体温は、体内温度が上昇することであり、表面温度はあまり影響されません。

[更新日]2017/04/01