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水中運動に関連する用語

フリーダイビング [ freediving]

息を止めて潜水する競技をフリーダイビングといい、アプネア(英: apnea, apnoea)とも呼びます。「アプネア」とは「閉息」という意味で、レジャー感覚の素潜りなどの競技性の少ない潜水(ダイビング)はスキンダイビングと言われますが、レクリエーションとして楽しむアプネアもあります。

一般的に息を止めて深くまで潜ると肺が締め付けられ、人間が息をこらえて潜れる限界水深は30メートル程度と言われていましたが、ジャック・マイヨールが1976年水深100mの素潜りに成功。現在では、水圧により腹部の内臓が横隔膜ごと押し上げられ、肺や周辺組織の損傷を防いでいると言われます。日本ではまだ馴染みの薄い言葉ですが、イタリア、フランスを中心としたヨーロッパでの歴史は半世紀以上にも遡り、現在では競技ルールが整備され、世界大会も開催されています。

大麻不法所持で逮捕された元女優の高樹沙耶さんは、フリーダイビングの元日本保持記録者でした。2002年の秋にフリーダイビング競技の世界大会がハワイで行なわれ、その大会で当時の日本女子記録を塗り替えた彼女。高樹沙耶さんが日本記録を出した競技はコンスタントウェイトという、一息でどこまで潜れるかを競う競技ですが、写真を見るとフィンを抱えているので、DYN(ダイナミック・アプネア・フィン有り)だったのだと思います。

News

朝日新聞デジタル – 2018/06/10 –
一息でどれだけ長く泳げるか、深く潜れるかなどを競う「フリーダイビング」。奈良県生駒市出身の三野(みつの)夏実さん(27)が日本代表選手に選ばれ、6月23日からセルビアで開かれる世界選手権に出場する。実は昨秋まで泳げなかった「かなづち」。東京で看護師として働く傍ら練習を重ね、世界の舞台に挑戦する。
日本フリーダイビング協会によると、国内競技人口は200人ほど。三野さんが出場するのはダイナミック・ウィズ・フィン部門。両足に一つのフィン(ひれ)をつけてプールに潜り、一息でいかに長い距離を泳げるかを競う。- 下記の(ダイナミック・アプネア・フィン無し(DNF) 

フリーダイビング競技種目

プール競技

スタティック・アプネア(STA)
呼吸を止め、水面に浮き、その時間を競う。世界記録は11分35秒。
ダイナミック・アプネア・フィン無し(DNF)
呼吸を止め、フィンをつけること無く泳ぎ、水平に何メートル潜水できるかを競う。
ダイナミック・アプネア・フィン有り(DYN)
呼吸を止め、フィンをつけて泳ぎ、水平に何メートル潜水できるかを競う。

海洋競技

コンスタント・ウェイト・フィン有り(CWT)
呼吸を止め、フィンをつけて自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競う。
潜水中、ウェイトの量を変えてはならない。またガイドロープをつたって潜降、浮上してはならない。
コンスタント・ウェイト・フィン無し(CNF)
呼吸を止め、フィンをつけることなく自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競う。潜水中、ウェイトの量を変えてはならない。またガイドロープをつたって潜降、浮上してはならない。
フリー・イマージョン(FIM)
呼吸を止め、フィンを装着せずにガイドロープをつたって垂直に何メートル潜れるかを競う。潜水中、ウェイトの量を変えてはならない。
ヴァリアブル・ウェイト(VWT)
ザボーラという乗り物に乗って潜降し、ロープを手繰って浮上する。潜水中、ウェイトの量を変えても良い。
ノー・リミッツ(NLT)
ザボーラという乗り物に乗って潜降し、浮上する。上にエアリフトなどを使用しても良い。また浮上にガイドロープをつたっても良い。
– 出典 Wikipedia

[更新日]2018/06/10