アクアエクササイズとスイミング 水泳用語辞典 スイミングテクニック スポーツクラブと室内プール

水中運動の方法と理論

アクアウォーキングとは

アクアウォーキングはカロリー消費を目的に,プールの中を歩くことをいいます。プールの深さは水面がおへそからみぞおちあたりが適当ですが,水面が胸部ほどの水深になると,水中で体重が軽くなることが,かえって歩きにくく,動作が遅くなって運動効果を上げることができなくなってしまいます。前,横,後ろなど,歩く方向を変えたり,歩幅や歩くテンポを変化させたり,ゆっくり走ってみるのも良いでしょう。

アクアウォーキングは陸上のウォーキングほどの手軽さはないにしても,水に入れば水面から出た上体の重さを支えるだけで動けますから,腰や膝に障害がある人でも比較的安全に運動ができます。一般によく言われる「水の中での体重は10分の1」というのは,肩まで水につかった状態をいいます。つまり頭の重さが体重の10分の1ほどであると言っているに過ぎませんから,勘違いをして間違っても腰や足に障害のある人が,プールの中でいきなり上体が水面上に出る,ジャンプやジョギングをしてはいけないということです。

また水の中は陸上と比べて,消費エネルギーで断然有利なことに違いはありませんが,水中のウォーキングと陸上のジョギングとが,同じくらいの消費カロリーであるにしかすぎません。陸上では雨でも降らない限り,毎日でも歩くことができます。陸上のウォーキングの手軽さと,アクアウォーキングを生活の中に効果的に取り入れる知恵が必要です。

アクアウォーキングの効果を過大に期待しないで,心肺機能や柔軟性の向上,皮膚刺激による美容効果,体質改善などの総合効果に着目して実践してください。

[更新日]2017/04/07